新入社員が評価を下げる「無意識NG行動」7選 タメ口に近い相づち、学生気分で研修参加…

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こんな人はさすがに少ないだろうが、個性を出そうとして、派手な服装などで周囲に悪い印象を与えたらもったいない。少なくとも、入社後数カ月ぐらいは、どれぐらいまでの服装や身だしなみが許されるのかを慎重に探ったほうがいいだろう。

無意識行動6 社内のエレベーターに、無遠慮に乗ってしまう

前出の大部さんは、ある会社の新人研修をしていた時、次のようなことがあったという。

「その会社の役員がお客様をお見送りするために、エレベーターに同乗していたのですが、途中の階で、新入社員が何食わぬ顔をして乗ってきました。しかも、役員と目があったのに、会釈もしなかった。それで私も『何を教えているんだ』と叱られてしまいました」

こうしたときは、あえて自分は乗らず、お客様たちに先に行っていただくのが無難。自分が乗ることで、お客様に窮屈な思いをさせてはいけないからだ。また、お客様がいなかったとしても、役員クラスと同乗する時には会釈ぐらいはするのがマナーだ。

「会釈をしなかったのは、役員の顔が分かっていなかったから。エレベーターに限らず、廊下で役員とすれ違った時に会釈しなければ、問題アリです。入社間もない時期でも、役員の顔と名前ぐらいは覚えておくようにしたいです」

「3年でやめて独立」を社内で公言してはいけない

無意識行動7 キャリアプランを正直に語りすぎる

最近の20代は、高校や大学でキャリアプランを描くことの重要性を教えられているので、就職後のプランを明確に描いている人も多い。中には、「この会社で3年ぐらい勤めて、スキルを身につけたら、独立する」などというように、入った会社を“通過点”ととらえるプランを思い描いている人もいる。

もちろん、そうしたプランを立てていることは問題ないが、もし、会社の先輩に聞かれたとしたら、正直に答えすぎないほうがいい。自分が働いている会社を“通過点”だなどといわれたら不愉快だし、ちゃんと教えようという気をなくしてしまうからだ。不用意な発言で、自分の首を締めないようにしたい。

以上のことを“意識”して、社会人生活を気持ちよくスタートできることを筆者は願っている。

杉山 直隆 オフィス解体新書・代表

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すぎやま なおたか / Naotaka Sugiyama

1975年生まれ。専修大学法学部卒業後、カデナクリエイト入社。ビジネス誌やビジネス書、企業の社内報・PR誌の執筆・編集を主に手がける。2016年に独立(屋号:オフィス解体新書)。社会人インターンシップ情報を紹介するブログメディア「30歳からのインターンシップ」を立ち上げ、取材活動をしている。共著に『課長・部長のための労務管理 問題解決の基本』『図解&事例で学ぶ入社1年目の教科書』『クイズ商売脳の鍛え方』など。

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