「やりたいことがわからない」
学生にも社会人にも、よく、こんな相談をされます。
そんなときにはいつも、こう答えます。
「わからなくて普通。将来の夢なんて、なくて普通」と。
その質問をされるたびに、思い出すことがあります。
それは、「3歳児に『好きな食べ物はなに?』と聞いたら、『カレーの王子さま』と答える。なぜならその子は、食べたことのないフカヒレやフォアグラのおいしさを想像することができないから」というものです。
3歳の子どもは、「自分が食べたことのある中でいちばんおいしい、カレーの王子さま」を、「好きな食べ物」だと思ってしまうというのです。
「やりたいことがわからない」という質問への答えも、それと同じだと思います。
人間は、体験したことのないもの、接したことのないものは、そもそも選択肢として選べません。3歳の子どもが食べたことのないフカヒレやフォアグラを選べないように、やったことのないこと、触れたことのないことを「これが絶対にやりたいことだ!」とは、なかなか言い切れないものです。
だから、今から、X年後にどうなっていたいか、なんて自分で考え続けても意味はありません。
「何になりたいか」「何のために、これをやるか」なんていう夢は捨てて、「無目的」でいること。目の前のことに、ひたすら真剣に、愚直に向き合うこと。
そうやっていれば、振り返ったときに、過去の自分が想像できたところよりも、はるか先まで来ていることに、気づいたりします。
では、天職を見つけるために、私たちは何をすればいいのでしょうか?
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