成功例ゼロ「食品EC」に挑んだ男の非凡な嗅覚 インターネットと食で感じた可能性とは

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キーワードを基に様々なジャンルのフロントランナーからビジネスのヒントを聞く「飛躍のアルゴリズム」。今回はオイシックスドット大地・高島宏平社長。成功例がないと言われた「食品のネット販売」の分野で、ビジネスを軌道に乗せた高島氏の原動力に迫る。

高島宏平氏は1973年神奈川県生まれ。1998年東京大学大学院工学系研究科情報工学専攻を修了後、マッキンゼーに入社。2000年に同社を退社後、インターネットで食材を一般家庭に宅配する「オイシックス」を設立。今年10月には、有機野菜宅配を手掛ける「大地を守る会」と経営統合し、「オイシックスドット大地」となった。

「インターネット×食」に感じた可能性

――1つ目のキーワードは「ネットで何かしたかった。選んだのは『食』の世界」ということですが、オイシックス設立当時の2000年といえば、インターネットそのものが珍しかったと思うんですが、なぜインターネットで生鮮食品の販売をしようと思ったのでしょう?

僕が大学生の頃に、初めてインターネットの存在を知って衝撃だったんですよね。インターネットって、誰でもテレビが作れちゃうみたいなもののように感じて、これは世の中を変えるなというふうに思って、インターネットを使って何か世の中にインパクトをあることをやりたいなっていうことを考えていて、その中で、今の仲間と議論した中で「食」っていう領域が、非常にやりがいがありそうだなっていうことで、「インターネット×食」で会社を立ち上げようというふうに決めました。

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