「営業」と「恋愛」の成功に共通する普遍的能力 ニーズ把握し、価値を伝えなければ失敗する

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相手の話を聞かず、自分ばかり楽しんでしまう。そんなスタンスではデートも接待もうまくいきません(写真:den-sen / PIXTA)

「恋愛巧者は営業上手」。こんな言葉を聞いたことはないだろうか。単純にルックス面で大きな魅力がないのに、モデルのようなきれいな女性と交際していたり、複数の女性と交際したりしている男性を見かけることがある。

筆者は、日本で唯一の「プロ合コンコーチ」として20年間にわたり2000回以上の合コン経験を経て、日々独身男性に恋愛アドバイスを送っている。一方、かつては外資系証券会社を渡り歩き、17年もの間、営業マンとして金融ビジネスの最前線で活動した。その筆者から見て、このような男性は高い確率でいわゆる「優秀な営業マン」であることが少なくない。それは、「恋愛」と「営業」という、一見するとジャンルが違う分野において、実は大きな共通点があるからだ。

恋愛と営業に共通する重要なこと

そもそも男性から見てすてきな女性も、優良顧客も多くのライバルが狙っており、その中から、自分が選ばれるように相手を動かさなければならない。この視点で物事を考えることが、恋愛にも営業にも共通する重要なことだ。競争相手に負けずに頭一つ抜け出すために必要な普遍的能力は3つだ。

その能力とは、

(1) 相手のニーズを的確に把握する能力

(2) 自身の価値を的確に伝える能力

(3) (1)(2)を実践する機会を作る能力

の3つである。

まず、(1)「相手のニーズを的確に把握する能力」であるが、これは「うまくいっていない人」の例を見ると理解しやすい。

恋愛を例にとってみよう。

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