バルセロナの街は卑劣なテロに負けはしない 「私は恐れない!」黙祷の後で人々は叫んだ
初めのうち、シュプレヒコールは静かだった。
何千人もの群衆の中で、叫び始めたのは、たった1人か2人だった。しかし、1人の声はまもなく何人もの声となって、バルセロナの中心にあるカタルーニャ広場を囲む建物の周囲に響きわたった。
Viva Espana! No tinc por!
それは8月18日、テロの犠牲者を悼む1分間の黙祷が、活力に満ち溢れた抵抗へと変わった時のこと。「Viva! Espana!」(スペイン万歳!)と彼らは叫んだ。「No tinc por」つまり、「私は恐れない」とも。
そこからほんの数メートル離れたところでは、8月17日にランブラス通りで起こったテロで死亡した人々を悼むため、多くの花やカード、ぬいぐるみが捧げ続けられている。このテロは13人の命を奪い、100人以上がけがをした。
そのエネルギーは、街の強さを象徴していた。この街は、テロの影響を受けた、他の多くの街に倣うことを拒否している。「バルセロナは最高に平和な街なんです」。住民の1人はハフポストUK版に語った。
しかし悲しいことに、スペインはそう遠くない過去に、テロを経験している。
2004年のマドリード列車爆破テロ事件は、ヨーロッパで最も甚大な被害をもたらした。また、バスク分離独立主義者グループETA(ユースカーディ・タ・アスカタスナ)によるテロでは、過去10年間で5人が死亡し、それ以前の数十年では何百人もが亡くなっていることは言うまでもない。
テロにより、今や地域全体が動揺している。2番目の車は、17日の夜遅くにバルセロナの南方97kmにあるカンブリスの歩行者専用道を走り、1人を殺害した。テロの容疑者と疑われる5人は警官に撃たれて死亡。この事件は現在、ランブラス通りの事件と関連があると考えられている。