P&G流、“使える"在宅勤務のコツ 単なる福利厚生と、とらえるべからず!

拡大
縮小
P&Gジャパン広報・渉外本部の山下浩子スーパーバイザー

ワーキングマザーは職場のお荷物か? 戦力か?――。東洋経済は8月26日発売の「週刊東洋経済」で、「ワーキングマザー」と題した特集企画を組み、組織のトップから現場の社員まで、奮闘するワーママの姿を取り上げた。彼女らを取り巻く環境の変化や、まだまだ残る課題にも切り込んでいる。

制度整備や運用面でつまずく企業多い

ワーママの働きやすい環境を、どうつくったらいいか。多くの企業が直面する課題に対する答えの一つが、自宅にいながら仕事ができる「在宅勤務」制度の導入だ。ただ、「どのような制度設計にすればよいかわからない」、「制度を作ったはいいが、いっこうに利用者が増えない」など、制度の整備や運用面でつまずく企業が多いのが現状である。

そんな“迷える子羊”から制度の導入についての講演、支援などの依頼を多く受け、「お手本」にされている企業がある。日用品の世界大手として米国に本社を置くP&Gの日本法人、P&Gジャパンだ。

P&Gでは、入社から1年以上経過している社員であれば、育児、介護などの具体的な理由がなくても、誰でも週に1日の在宅勤務が利用できる。実際、管理職や入社年次の浅い社員も含めて、部署の約半数が在宅勤務を取得している場合もあるほどだ。

P&Gの在宅勤務は、なぜうまくいっているのか。

次ページコツは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT