「日本刀」の文化的な価値を知っていますか 思わず人に話したくなる蘊蓄100章

✎ 1〜 ✎ 69 ✎ 70 ✎ 71 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
今回のテーマは「日本刀」について(写真 : photopixta10 / PIXTA)
モノ情報誌のパイオニア『モノ・マガジン』(ワールドフォトプレス社)と東洋経済オンラインのコラボ企画。ちょいと一杯に役立つアレコレソレ。「蘊蓄の箪笥」をお届けしよう。
蘊蓄の箪笥とはひとつのモノとコトのストーリーを100個の引き出しに斬った知識の宝庫。モノ・マガジンで長年続く人気連載だ。今回のテーマは「日本刀」。あっという間に身に付く、これぞ究極の知的な暇つぶし。引き出しを覗いたキミはすっかり教養人だ。
この連載の一覧はこちら

01. 日本刀は日本固有の鍛冶製法で作られた刀剣類の総称

02. 太刀、刀(打刀)、脇差、短刀が主な種類

03. その他、古代に作られていた反りのない直刀、槍、薙刀、矛なども日本刀の一種に含まれる

歴史は古墳時代までさかのぼる

『モノマガジン 2017年8/16-9/2合併号』(書影をクリックすると、アマゾンのサイトにジャンプします)

04. 日本の刀剣の歴史は古墳時代まで遡る

05. 日本刀の特長である「反り」のある太刀が出現するのは、10世紀頃(承平・天慶の乱以降)

06. 太刀は長さ2尺(約60cm)以上。3尺を超えると「大太刀」、2尺未満は「小太刀」と呼ばれる

07. 平安時代~室町時代初期、鎧兜を付け馬に乗って戦う騎馬武者の武器として「太刀」が主流となった

08. 太刀は刃を下に向けて腰から紐で吊るすものだった。この状態を「佩(は)く」という

09. 刀剣は装備するときと同じ向きで飾るのが原則。美術館・博物館で刃を下にして展示されるのが太刀

10. 「刀(打刀)」は、室町時代中期以降江戸末期まで、徒武者(歩兵)による集団戦闘の時代に主流となった武器

11. 刀は刃を上に向けて腰の帯に差すもの。この状態を「帯刀する」「刀を帯びる」という

12. 「脇差」は長さ1尺(約30cm)~2尺未満

13. 桃山・江戸時代には脇差を刀の指添(予備)とし、「大小」と呼んで一組にして用いられた

14. 「短刀」は刀身の長さが30cm未満のもの

15. 作られた年代によって、「上古刀」「古刀」「新刀」「新々刀」「現代刀」と分ける分類もある

16. 上古刀は奈良時代以前の直刀、古刀は平安中期~桃山時代、新刀は慶長期~宝暦期、新々刀は天明期以降の刀

17. 「現代刀」は明治9年から現在までに作られた刀

18. 明治9年は「廃刀令」により軍人・警察官の制服着用時を除きすべての人が日常的に日本刀を帯びることが禁止された年

19. 日本刀の数え方は「一振」または「一口(ひとふり)」。現在は「本」が一般的で、「腰」「刀」なども使われる

20. 日本刀は「Samurai Sword」などと呼ばれ海外でも人気

次ページ日本刀は「切れ味」を重視
関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事