「同じ会社に長く」を重視するのは間違いだ こだわるべきは「一貫したキャリア」

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反対にストーリーに一貫性がなく、大した実績もなく単に転職回数が多いだけではやはりその事実だけでネガティブにとらえられてしまう可能性も高まるでしょう。

冒頭で申し上げたとおり、何歳になってもやりたい仕事を求めることは本来推奨されるべき行為です。しかしながら、転職理由は「逃げ」ではなく、前向きな理由での転職や探求であるべきなのです。

ですから竹下さんも将来なりたい姿を漠然とした形ではなく、もっと具体的なスキルや経験レベルにまで落とし込んだ形のイメージを持ち、それをもって今現在ご自身がやるべきことの優先順位をつけられてはいかがでしょうか。

キャリアにおける「ショートカット」はない

キャリアにおいては、これをやれば正解というものも、これをやればショートカットできる、というものもありません。

どんな成功者でも成功と失敗を繰り返しながら、地道に自分の思い描く正解に向かって努力してきた結果でもって成り立っているものです。

竹下さんがご自身の考える正解に向かって、まっすぐに進まれることを応援しております。

安井 元康 『非学歴エリート』著者

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やすい もとやす / Motoyasu Yasui

MCJ社長兼最高執行責任者(COO)。アニメーションの企画・制作を手掛けるベンチャー企業を経て、MCJにて東証への上場を経験。その後、経営共創基盤にて戦略コンサルタントして9年間活躍し、2016年3月にMCJに復帰。著書に学歴コンプレックスに悩みながらも独自の方法でキャリアを切り開いてきた様子を描いた『非学歴エリート』(飛鳥新社)や、自分ならではの人生を生きる術を描いた『極端のすすめ』(草思社)等がある。

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