好奇心で得た「薄く広い知識」は、後で役立つ

マネックス松本大氏のユニークな「目的意識」

「勉強も遊びもダラダラとはしなかった。何でもやるときはすごく真剣にやる」と話す、マネックスグループ代表執行役社長CEOの松本大氏(撮影:梅谷秀司)
2016年まで35年間連続で東京大学合格者数トップの超名門校。それが開成高校だ。ネット証券大手4社の一角である、マネックスグループ代表執行役社長CEOの松本大氏は開成高校から東大法学部に進み、1980年代の当時は進路として珍しかった外資系証券会社に就職。その後、1999年にネット証券会社を立ち上げ、起業家の世界に飛び込んだ。私・鬼頭政人も松本氏と同じように開成高校から東大法学部に進学し、その後起業している。学生時代にどのように学び、何を人生の指針としているのかについて、語り合った。

 

鬼頭松本さんといえば、マネックスグループの創業者であり、ビジネス界で大きな存在感を発揮しています。今に至るまでには、学生時代から勉強の連続だったと思うのですが、勉強について独自の手法を持っているんでしょうか?

松本いえいえ。実は、勉強はあまりまじめにしてこなかったタイプで……。

鬼頭それは意外ですね。私は松本さんと同じ開成中学・高校で18期下の後輩なのですが、私が入学した当時にはすでに、松本さんに関する伝説がありました。中学入試で、2位以下を突き放す圧倒的な成績で1位を取って、開成中学に入学したと。その話を聞いたときに、「そんなすごい人がいるんだ」「その勉強のコツが知りたいな」と思ったことを覚えています。私は勉強ができるかできないかは、基本的に勉強の要領がわかっているかわかっていないかの違いだと考えているので。

学校の勉強は、すごく真剣な「一夜漬け」

松本でも、本当に勉強はまじめにしてこなかったですね。授業も全然聞かなくて、寝ていたり、出ないことも多かったし、テストはいつも一夜漬けで乗り越えていました。小学校のときに通っていた塾でも、開成中学の模試判定は12月時点で不合格、次のテストで何とかボーダー、3回目でようやく合格圏内。入試当日も「受かればいいな」と思って受けたくらいです。東大を受けるときも、高3の12月の模試ではEかF判定でしたね。

鬼頭何か人と比べて「ここは違うぞ!」というところはありましたか。

松本昔から、要領は良かったですね。あと、何をするのでも、手を抜くのは嫌いでした。テスト勉強で一夜漬けするときもすごく真剣でしたし、それは遊ぶときでも同じ。その辺の真剣さは人と違ったかもしれません。一夜漬けで勉強するにしても、必要な一般教養を身につけるという、前向きな気持ちで臨んでいました。

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