菊地凜子が語る”日本のサブカル” 「KAIJU」という言葉にシビれた

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軍隊の訓練より厳しい撮影現場

――役作りで、いちばん気をつかったのは何ですか?

やはり体力作り。2カ月間ですが、軍隊の人たちが実際にやるプログラムを全部やった。食べ物からウエートリフティング、ビーチでのトレーニングなど。その2カ月間は、瞬発力ではなく、むしろ持久力を鍛えていく期間だった。

それが終わったら、少しスムーズになると思っていたが、撮影がいちばん大変だった。実際に人型巨大兵器“イェーガー”の頭のサイズのセットを作って動かしていたが、遊園地のローラーコースターのような感じでガンガン動く。そこに水がかかったり、火の粉がかかったり。ある種、自分がそこにいて、本当にリアルな闘いだと思ってないと演技ができない。

人類を救うという大きな役柄。軽いスーツ、軽いセットだと、やっぱりリアリティが出てこない。だからギレルモ監督は、私の周りにあるセットを全部リアルサイズで作ってくれた。本当に集中していないと、ここで生き残っていけないと思うぐらいだった。

――アクションシーンを楽しみにしていたと聞いていますが。

私は殺陣(たて)が昔から好きで、スティック・ファイトという短い棒を使ったファイトはすごく好きだった。殺陣ができるスキルを持っていても、日本の映画だと女の人が殺陣をバンバンやるというのはない。そういう意味で男性がやるようなアクションをやるというのは、結構面白いキャラクターと思っていたし、楽しかった。

それ以外は、どちらかというと大変な作業が多かった。ただ、私が結構大変なときにギレルモ監督がトトロの歌をよく歌ってくれたりした。思いやりを持って一緒にこれを乗り越えようとしてくれる人でした。

(c)2013 WARNER BROS.ENTERTAINMENT INC.AND LEGENDARY PICTURES FUNDING,LCC
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