伊勢丹の挑戦!次世代O2Oでおもてなし

tabが描く、攻めのショールーミングの秘策

グランドオープンした伊勢丹のプロモーションの一環に、O2O戦略も組み込まれていた

※この記事の前編はこちら

「グランドオープンした伊勢丹新宿店でするべき40のこと」。

2013年春、伊勢丹新宿店は、頓智ドット社のO2Oサービス「tab」、タイムアウト東京と共同でキャンペーンを展開した。伊勢丹新宿店は、“世界最高のファッションミュージアム”というコンセプトの下、総工費約90億円をかけた大規模な改装を実施。改装後のグランドオープンのプロモーションの一環として、最新型O2O(オンライン・ツー・オフライン)サービス「tab」と手を組んだのだ。

半径500メートル以内に1600回

tabとは、「『行ってみたい』を集めた、みんなの“My雑誌”」がコンセプトのO2Oサービス。ユーザーが自分の行きたいお店や場所などをtabに保存しておくと、その場所の近くに来たときに、スマートフォンのプッシュ通知で知らせてくれる。

同キャンペーンでは、伊勢丹新宿店、タイムアウト東京が、リニューアルした伊勢丹新宿店の楽しみ方やおすすめスポットを、それぞれの視点で集めてtabで発信した。たとえば、「世界一“自分”が進化するヘアショップ」「伊勢丹でしか聴けない坂本龍一を聴く」など40項目のおすすめ情報を紹介。そのうち興味のある情報をユーザーが自分のtabに入れるという仕組みだ。

三越伊勢丹ホールディングス・営業本部グループWEB事業部企業戦略担当マネージャーの菅沼武氏は、次のように話す。

「tabは“行動と直結しているメディア”。プッシュ通知によるリマインド機能もある。来店効果が高そうだと考えた。百貨店は地域に根差したビジネスなので、tabのようなエリア活性化に力を入れるメディアと相性がいいのではないかと思った」

キャンペーンの結果、ユーザーが伊勢丹新宿店の情報をプッシュ通知された件数は、直近1カ月で約1600件。つまり、ユーザーが伊勢丹新宿店の情報を自分のtabに保存し、伊勢丹新宿店から半径500メートル以内に来た回数が1カ月で1600回あるということになる。

2013年4月には、3社共同で新宿エリアの活性化キャンペーンも始めた。新宿の街にフォーカスし、「新宿でしかできない101のこと」をtabで発信するというものだ。

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