復調シャープに、まだまだ続く試練

高橋新社長、4~6月期決算会見で実状語る

経営再建中のシャープは8月1日、今2013年4~6月期(第1四半期)決算を発表した。新中期3カ年計画の初年度に当たる今期は、通期の最終黒字が「(銀行支援の)絶対条件」(シャープ社員)。それに向けて、注目された今第1四半期決算は、売上高6079億円(前年同期比32%増)、営業利益30億円(前年同期は941億円の営業赤字)、最終赤字179億円(同じく1384億円の赤字)で着地。期初の会社計画は上回っており、ひとまず好発進といえる内容だった。

液晶、携帯電話など厳しく、資本増強待ったなし

ただし、依然として主力の液晶事業の競争環境が厳しいほか、携帯電話など通期計画の下方修正を余儀なくされた事業もある。自己資本比率は6%という低水準が続く。今期末には新たな会計基準の適用により、1200億円の年金積み立て不足額を貸借対照表(バランスシート)に計上することが見込まれ、さらなる自己資本比率の低下も想定される。資本増強は待ったなしだ。

今後の成長シナリオ、資本政策についてトップはどう考えるのか。6月に就任した高橋興三社長(=タイトル下写真=)が、同日、東京都内で開いた決算説明会で報道陣の質問に答えた。主なやり取りは以下のとおり。

――第1四半期決算は期初の会社計画から上振れたが、通期(14年3月期)見通しについては上方修正していない。最終黒字50億円の通期計画について、手応えは?

高橋社長 会社の通期見通しは変えていないが、それぞれの事業で環境は変わってきており、デジタル情報家電、中でも携帯電話や太陽電池の収益状況については、計画を見直している。それ以外の事業については、計画を見直すほどのリスクや上振れ要因を想定していない。

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