JFE、今期計画は本当に“期待外れ”?

第1四半期好発進も、上方修正期待しぼむ

JFEスチールの東日本製鉄所(京浜地区)、厚板の圧延工程

3月期決算企業の第1四半期(2013年4~6月期)決算がいよいよ本格化し始めた。が、上半期(13年4~9月)や通期(13年4月~14年3月)については、会社の計画が株式市場の期待に届かないケースも目立つ。

鉄鋼の高炉各社の先陣を切って第1四半期決算を発表した、粗鋼生産量国内2位のJFEホールディングス(以下、JFE)もその一つ。第1四半期の決算内容自体はそれほど悪くはなかったものの、今回初めて発表した今上半期と今通期の計画が、市場にとっては期待外れと受け取られた。

キヤノン、日産、JFE…上方修正への期待しぼむ

JFEが、第1四半期決算や今期業績見通しなどを発表したのは、7月26日の午後2時で、まだ東京株式市場が開いている時間帯。前日までにキヤノン、日産自動車などがやはり、市場期待に比べればいま一つの決算内容を発表していたことから、JFEの発表を受けて、足元で発表が本格化している第1四半期決算と、上方修正への期待感が急縮小。日経平均株価の終値は前日比432円安の全面安となった。

JFEの今2014年3月期は、はたして本当に期待外れの内容になりそうなのか。

JFEが発表した第1四半期決算の内容は、売上高が8398億円(前年同期比15%増)、営業利益が250億円(同2.1倍)、経常利益が352億円(同3.6倍)、純利益が229億円(同27%増)と、前年同期(2012年4~6月期)に比べて、大きく反発した。このうち、主力の鉄鋼事業の売上高は6232億円(前年同期比2.1%減)と小幅減収にとどまったが、昨年10月に完全子会社化した商社事業の売り上げが加算されたことで、JFE全体としては2ケタ増収となった。

損益面では、前年同期に比べ、経常利益ベースで254億円の増益幅となった。うち203億円を鉄鋼事業が占める。鉄鋼事業では、鋼材価格下落が450億円の減益要因となる一方、原料価格上昇により発生した棚卸資産評価差600億円や、コスト削減効果200億円の発現が、利益を押し上げた。

第1四半期決算の発表と同時に、JFEはこれまで未公表としていた今2014年3月期の業績見通しを初めて発表した。

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