JFEと神戸製鋼の財務内容を分析する

世界は鉄余り、鉄鋼業は再び「冬の時代」が到来か?

鉄鋼メーカーは厳しい局面に(写真は新日鉄住金の君津製鉄所、撮影:小河眞与)

国内大手の鉄鋼メーカー、神戸製鋼所(以下、神戸製鋼)が、2017年度(平成29年度)をメドに神戸製鉄所の高炉を休止すると発表しました。鉄鋼事業の赤字が2年続いているため、コスト削減に踏み切ったのです。

ただし、業績が悪化しているのは神戸製鋼だけではありません。中国などの海外メーカーとの競争が激化していることや、鉄鋼市況そのものが弱含んでいることで、国内の鉄鋼業は厳しい局面に立たされています。今後、回復の見込みはあるのでしょうか。今回は、鉄鋼大手の神戸製鋼とJFEホールディングスの財務内容を分析していきます。

生き残りを賭け、「選択と集中」を行う神戸製鋼

国内の鉄鋼業界の2013年3月期(平成25年3月期)の売上高を比較しますと、12年(平成24年)に当時業界1位の新日本製鉄と3位の住友金属工業が合併して誕生した新日鉄住金が4兆3899億円でトップ。2位がJFEホールディングスで3兆1897億円。そして3位が、少し遅れをとって神戸製鋼1兆6855億円となっています。

今回は、このうち2位のJFEホールディングスと、3位の神戸製鋼の前13年3月期の決算内容を比較しながら、国内の鉄鋼業の先行きを考えていきます。

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