豪華バス競争「3列席」で挑むバス会社の狙い

かつての寝台列車利用者層がターゲット?

WILLERの「ReBorn」は、シェル構造の独立シートが通路を挟んで1列+2列の配置だ(写真提供:WILLER)

東名阪は、東海道新幹線が「のぞみ」を1時間に最大片道10本も運転している、世界最高の人口移動地帯だ。かつて、東京—大阪間には寝台急行列車「銀河」が走り、東京—名古屋・大垣間には通称「大垣夜行」、後の「ムーンライトながら」が走っていた。もちろん、当時から高速バスも走っていた。

いまや「銀河」は廃止となり、「ムーンライトながら」は青春18きっぷシーズンに走るだけとなっている。これは、夜行高速バスが飛躍的な進歩を遂げ、運行する各社間でサービス合戦の様相となった影響と考えられる。それも、安いだけが取り柄のようなサービスだけではなく、ビジネス需要も多かったかつての「銀河」利用層を狙ったかのような高級志向も充実してきた。

高級志向だが「3列シート」

東京−大阪間では、今年1月18日から両備バスと関東バスの共同運行で、わずか11席という日本初となる全席完全個室の夜行バス「ドリームスリーパー」が登場、大いに話題となっている。また、ジェイアールバス関東と西日本ジェイアールバスの共同運行で、3月31日から独立2列席と3列席が選べる計18席の「ドリームルリエ」が走り始める。

快適な座席で定評のあるWILLER(ウィラー)も、昨年独立3列席の「Luxia(ラクシア)」を登場させたほか、今年2月17日から「ReBorn(リボーン)」という3列席車を東京—大阪間に投入。3月17日からは、東京—名古屋間でも運行を始めた。

いまや高級志向のバスは2列席が増えていて、WILLERも独立2列席車「COCOON(コクーン)」を運行している。その中であえて3列席車を投入したわけを、乗って確かめてみた。

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