Airbnb、日本で民泊以外のサービスを拡充 「包括的な旅行体験を提供する」と共同創設者

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 3月21日、米民泊仲介サイトのAirbnb(エアービーアンドビー)は、日本において民泊以外のサービスを拡充すると発表した。都内で2015年11月撮影(2017年 ロイター/Yuya Shino/File Photo)

[東京 21日 ロイター] - 米民泊仲介サイトのAirbnb(エアービーアンドビー)は21日、日本において民泊以外のサービスを拡充すると発表した。「体験」の予約受付は、現在実施している東京に加え、大阪でもサービスを開始する。また、東京では50人のエキスパートがお奨めの場所を紹介する「ガイドブック」も始める。

共同創設者のジョー・ゲビア氏は会見で「包括的な旅行体験の提供を行う」と述べ、旅行に関連するサービスの提供の幅を広げる考えを示した。

「体験」の予約は、昨年11月に東京を含む12都市で開始。2017年には51都市に拡大させる予定。現在、東京では、「盆栽」や「和食」など100の「体験」が予約できる。大阪では、「和紙」など10の「体験」でスタートする。世界では、13都市で800以上の体験がエントリーされているが、東京での体験はパリに継いで2番目に人気が高いという。

日本では、民泊新法(住宅宿泊事業法案)が10日に閣議決定された。これについて、ゲビア氏は「最近のニュースを歓迎している」と述べた。また、ホストには情報提供を行い、日本の法規制を理解してもらうよう努める考えを示した。

2020年には東京でオリンピック・パラリンピックが開催される。ゲビア氏は「リオデジャネイロでは8万人のビジターに宿泊提供をした。新しく宿泊施設を作るために投資をするより何分の1で済む」と述べ、東京で民泊を広げるためにオリンピック・パラリンピックは「良い機会になる」と述べた。

(清水律子)

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