田中規制委員長「東電だけでは解決不能」

東電、汚染水の海洋流出で信頼また失墜

「東京電力だけに押しつけるのでは解決しない。わが国の、関係するところがもっと一体的に協力する必要がある」――。

福島第一原子力発電所の放射性汚染水を含む地下水が、専用港湾内に漏出していることを7月22日に認めた東京電力。その汚染水問題について、原子力規制委員会(以下、規制委)の田中俊一委員長は、24日の定例会見で冒頭のように語った。

規制委の要請から1カ月近く、やっと認めた東電

規制委では6月26日に島崎邦彦委員長代理が、潮位と地下水の水位との相関関係を調べるように東電に要請。しかし、東電がその相関関係の存在と海洋流出を認めたのは、それから1カ月近く経った後だった。

東電は、今回の判断に至った潮位や地下水のデータを今年1月末から収集してにもかかわらず、それらのデータを規制委に報告していなかった。いつから海洋流出が続いているのか、東電はこれまで本当に流出の事実を知らなかったのか、いまだに疑問は残る。

また、東電は、汚染は港湾内にとどまるとの見方を示しているが、海洋生物への影響を含め、汚染の広がりは明らかではない。

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