東電社長が語る、チャレンジングな人材登用

東京電力 廣瀬直己社長に聞く

 

今回の人事の意図はどこにあるのか。廣瀬直己社長に聞いた。

──福島第一原発事故前の東京電力は官僚的で、人事も学閥が際だっていた。ところが今回の人事は思い切った若返りを含め、これまでの東電では考えられないものになっている。

東電が厳しい状況にある中で、社員のモチベーションは高めたいが、思い切った報酬を出せる状況でもない。そうした中で行う人事は、経営側からのメッセージになる。給料を少し上げるより、よほどメッセージ性が強い。なので、今回は社長としての私のメッセージを込めた。現在の東電は社内をかき回したり、揺すったりして新たな可能性を見つけなければいけない時期なので、思い切った人事となった。

──3・11後に東電再生に向けた改革の提言書を当時の経営執行部に提出してスポイルされた中堅が、執行役員に起用されていますね。

提言書のことがあったから彼を起用した、ということはない。ただ、チャレンジングな人材を積極的に登用したのは事実。原子力部門にしても、若返りも含めて、思い切った人事を行った。

原発事故で福島の現場の難しさは増し、リスクも高くなり、以前より仕事量も格段に増えていた状況で、ガラガラポンの人事はできなかった。事故から2年3カ月が経ってもまだまだリスクはある。そうした中でも、原子力改革を1年余りやってきて、組織のあり方や発電所と本社の関係など、変えるべきところは大きく変えつつある。だから各事業のトップも思い切って替えなければいけない、となった。

次ページ再稼動にはまず反省が必要
関連記事
トピックボードAD
人気連載
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチAD
ジリ貧からの脱却<br>リース反攻

リース取扱高は10年で4割減少。伸び悩む設備投資、低迷する利ザヤ、規模拡大の限界…三重苦にあえぎ、かつての市場規模は望めない。リース大手3社トップが語る生き残り策。