「満員電車ゼロ」に時差通勤はどれだけ有効か

1日利用者の何割がラッシュ時に集中?

通勤電車の混雑緩和は小池都知事の選挙公約の一つだ(撮影:今井康一)

「満員電車ゼロ」を公約の一つに掲げて当選した東京都の小池百合子知事。都は2月24日、通勤電車の混雑緩和に向け、企業に時差出勤やフレックスタイム、テレワークなどの導入を呼びかけるとともに、鉄道側にも時差通勤へのポイント付与や混雑の見える化推進などを求める「快適通勤ムーブメント」をこの夏に実施すると発表した。

以前から呼びかけられているものの、なかなか広がらない時差出勤。鉄道各社も、ピーク時を避けて乗車すると特典があるキャンペーンの実施などで時差通勤の推進を図っているものの、それほど広く普及しているとは言いがたい。小池知事も会見で「いろいろと制度があるけれども、実際にはそれが有効に活用されていない」と指摘した。

ラッシュ時にどのくらい集中している?

利用者としては、早朝時間帯の乗客が以前より多少増えた気もするものの、あまり実感の湧かない「時差通勤」。だが、過去の取材で鉄道各社の関係者に聞くと「かつては8~9時台にピークの山がはっきりとあったが、今は分散している」「朝の利用者が早朝の時間帯に移ってくる傾向がある」と、ラッシュの混雑がある程度分散してきているとの声もあった。

そこで、実際にラッシュ時にどれくらいの利用者が集中しているのか、そして利用者が分散してきているのか、都内の主要路線を対象にデータから探ってみた。朝のラッシュピーク時1時間あたりの通過人員を1日の通過人員で割れば、ピーク時にどれぐらいの利用者が集中しているのか、その割合がわかる。検証にあたってのデータは「都市交通年報」(運輸政策研究機構)の「最混雑1時間」と「終日」の通過人員をもとにした。

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