元大関「魁皇」の妻が歩む波瀾万丈すぎる人生 相撲部屋の女将になった元女子プロレスラー
卵巣がんを乗り越え、力士の妻へ
1980年代、女子プロレスラーとして活躍した充子さんが引退したのは、22歳。タレントに転身し、ドラマや映画まで活躍の場を広げていた。第2の人生を着実に歩んでいた充子さんだが、27歳のある日、突如、人生を脅かす不幸が訪れる。
最初の違和感は眠っているときだった。うつ伏せで寝ると、お腹に感じるコロコロした異物感。病院で検査を受けた結果、医師から告げられたのは、卵巣がんという事実。すぐさま手術を受けることとなった。
幸い、手術は無事に成功したが、ここから闘病生活が始まる。抗がん剤治療で髪が抜け落ち、猛烈な吐き気に襲われる毎日。いかに体を鍛えてきたレスラーであっても、がんの治療は壮絶な苦痛との闘いだったものの、このがんこそが、人生の転機を呼び込むきっかけとなった。
不安を感じながらの闘病生活を励ますために、知り合いが開いてくれた食事会。そこに現れたのが、当時24歳の魁皇だった。力士は古来より、特別な力を持つ存在とされ、赤ちゃんを抱くとその子は元気に育つとの言い伝えもある。
この日を境に、2人は交際をスタートし、さらにその1年半後には結婚。まさに、充子さんの心を支える、特別な存在となった。ところが、力士の妻となった充子さんには、新たな試練が待ち受けていた。
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