「部下が働かない」と嘆く上司の残念な考え方

自分で答えを出させないと仕事は覚えない

懇切丁寧に指導しすぎるのも弊害があります(写真:kikuo / PIXTA)
「部下が働かない」。そう嘆いている人はいませんか。しかし、それは上司である自分自身の問題かもしれません。『自分の頭で考えて動く部下の育て方 上司1年生の教科書』の著者、篠原信さんは「部下に答えを教えるなかれ」と指摘します。

上司に威厳は必要ない

初めて上司になる人の中には、「部下に尊敬されなければ」「部下がビシッと言うことを聞く厳格な上司でなければ」と気負っている人もいるだろう。しかしそういう人が部下を指示待ち人間にしてしまいがちなようだ。

仕事って不思議なもので、自分が好きで始めた仕事だと「俺、3日も徹夜状態なんだ~」と言いながら、心地よい疲労感を感じながらなおも喜んで働こうとする。しかし人から言われた仕事で気が進まないと「やらされている感」が強く、「しんどいー、つらいー、ねむいー、疲れたー、もう帰りたいー」とグチばかり出てくる。あれはなんなのだろう? 自主的に働くことはどれだけハードワークでも苦にならないのに、「やらされている感」のある仕事はほんのちょっとであっても「ああ、疲れた」になるのは?

理由やメカニズムはよくわからないが、自主的なら働きづめでも苦にならず、「やらされ感」があるならささいなことでも苦になる、というのは、人間心理として厳然とあるらしい。ならば、「部下に働いてもらうのが仕事」である上司は、このことを十分頭に入れて部下に接する必要があるだろう。

もちろん給料の減額やクビにすることをちらつかせて脅し、働かせるということも可能かもしれない。恐怖で人を支配するやり方だ。ある意味、誰でもできる。だから、上司としてのテクニックに自信のない人、どうしてよいのかわからなくなった人は、この方法にすがりやすい。

しかしちょっと待ってほしい。部下に働いてもらうには恐怖で支配するしかない、と思っている人は、ほかの方法を知らないからそれにすがっているだけだ。そうではない方法がある。

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