「ダメ出し」しても部下がまるで育たないワケ 変えたい相手を「変える」3つのステップ

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否定ばかりしていても人は育ちません(写真:Komaer / PIXTA)
あまり考えもせず指示を待っている部下にイライラする。「普通こうするだろう!」と思うようなことに気が回らない。いいところも確かにあるのだが、欠点ばかりが目につく。結果、チームとしての仕事の質は上がらず、焦りの気持ちと自分自身の負担ばかりが増えていく――。こんな経験を持っている中堅以上のビジネスパーソンは少なくないでしょう。
何とか部下を変えてやろうとあれこれ手を尽くすものの、相手は一向に変わらない。場合によっては、変えようとすればするほど、コトはむしろ思わしくない方向に進んでいく。これが人間関係の難しさです。
『自分を変える習慣力』『相手を変える習慣力』(いずれもクロスメディア・パブリッシング)の著者であり、その独創的で効果的な手法で企業の人材育成・組織開発のサポートを行うチームダイナミクス代表取締役の三浦将(みうら・しょうま)氏が、「目の前の相手が無理なく自然に変わっていく」ためのコツを教えます。

「変わってほしい」と思う相手を、変えようとしない

「目の前の相手を変えたい」と思うとき、あなたはどんなことをしているでしょうか?多くの場合、まず相手の「良くないところ」「変えてほしい」ところに注目します。そして、そこを指摘して必死に相手を変えようとします。

でも実は、これこそが間違いのもと。変わってほしい、変えたいと思う相手を変えようとすればするほど、物事はうまくいかなくなってしまうのです。

「相手を変えたいのであれば、変えようとしないこと」

逆説的でちょっと変に聞こえるかもしれませんが、変えたい相手、変わってほしい相手とうまく付き合っていくためには、この考え方はとても重要です。

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