PTAが辛いほど忙しい生活への大きな疑問

PTAだけでなく、仕事だって無駄だらけ

PTAはなくしたほうがいいのか? 残すとすれば、どのような形がよいのか?(撮影:梅谷秀司)
23年間小学校の先生を務めたのち、教育評論家として全国各地で講演会を行うなど、たくさんのPTAや保護者たちを見てきた親野智可等(おやのちから)先生。
PTAは、一体何が問題なのか? 昔と違い、忙しい保護者が増えたいま、なくしたほうがいいのか? 残すとすれば、どのような形がよいのか?
今のPTAと日本社会全体に共通する問題点について、お話を聞かせてもらいました。
前々回記事:親が子どもにうっかり授ける「裏の教育」
前回記事:子どもに「正論より共感」が響く本質的な理由

まずは任意性を周知することが必須

――親野先生は以前、拙著『PTAをけっこうラクにたのしくする本』を雑誌の書評にとりあげてくださいましたが、今のPTAについてどのように見ていらっしゃいますか?

いま、PTAはいろんな問題が噴出していますよね。任意性とか、強制加入とか、役員を押し付けられたとか、人が集まらないとか。

それは、PTA単独の問題じゃないと思っています。日本社会全体が、曲がり角に来ているんだよね。だから、PTA問題だけを単独で解決するっていうことは、私はなかなか難しいと思う。

大塚さんが本や記事に書いている、いろんな改善方法も、みんな有効だと思うんですよ。

たとえば全員参加は強制ではなく、実は任意性なのだと周知すること。これはもちろんやるべきですよ。日本は法治国家ですから、憲法と法律というものを無視してはいけない。これはもう大前提として、絶対守るべきものです。

そうすると当然、「入りたくない」「やりたくない」という人の自由も保障しなくちゃならない。そこら辺をあいまいにしたままだと、できない・やりたくないという人が村八分みたいになって苦しむ可能性があるから。

いままでは、そういうのがうやむやでもやってこられたかもしれないけれど、もうそれでは立ちいきません。

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