SMAPと欽ちゃん、切っても切れない深い関係

「素人の時代」を切り拓き、発展させた

2011年に中国・北京を訪問したSMAPのメンバー(写真:Imagine China/amanaimages)
デビューから25年、放送界そして日本の芸能史において一時代を築いたスーパーアイドルグループ、SMAPが2016年末をもって解散する。彼らの存在は、テレビに何をもたらしてきたのか。気鋭の社会学者がその歩みを分析し、彼らが果たしてきた役割とアイドルの本質を考察する(「GALAC」12月号より)。

SMAPは「プロ」か「素人」か

GALAC12月号の特集は「障害者に愛されるテレビとは!?」(上の雑誌表紙画像をクリックするとブックウォーカーの紹介サイトにジャンプします)

SMAPとテレビの関係を語ろうとするとき、私が重要だと考えるひとつの問いがある。それは、彼らは「プロ」なのか「素人」なのか、という問いである。

一方で、歌番組、バラエティ、ドラマなどでともに仕事をした共演者やスタッフからは、彼らのプロとしての心構え、プロとしての能力の高さを称賛する声がしばしば上がる。だがその一方で、お笑いにしても演技にしても、あるいは歌にしても、彼らがそれぞれの道一筋のプロと違うこともまた確かだ。

そもそもメンバーのひとりである中居正広は、「プロフェッショナル 仕事の流儀」(NHK)にSMAPとして出演した際、「プロフェッショナルとは?」と聞かれて、「一流の素人」と回答していた(2011年10月10日放送回)。一見矛盾しているとも見えるようなその答えに、ますます謎は深まる。

しかし、SMAPがテレビに果たした役割を見ていくうえで、この問いを避けて通ることはできないと私は思う。だからやはり、この問いから出発したい。SMAPとは「プロ」なのか、それとも「素人」なのか? 

この問いについて考えるうえで、キーパーソンとして浮かんでくるのが、欽ちゃんこと萩本欽一である。知る人ぞ知るところだろうが、萩本とSMAPの縁は意外に深い。

例えば、香取慎吾のバラエティの分野での才能をいち早く認めたひとりが萩本だった。1994年の「よ!大将みっけ」(フジテレビ)で、当時17歳の香取をレギュラーに抜擢。そこでの共演が、「欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞」(日本テレビ)での司会コンビへとつながっていく。

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