速(はや)読みでスピードに慣れる訓練を
前回の授業では、ひととおり言えるかなという域に達したでしょうか? はい、ここからが本番です。灘の生徒たちは、ここからを楽しみにしています。
僕は速(はや)読みと呼んでいるのですが、早い速度で読まれるものであっても、聞き取れるようにするトレーニングに入ります。
この前、ボストンマラソンで爆破テロがありましたが、それを伝えるアメリカのニュースを動画サイトからダウンロードして生徒に聞かせたのです。1回聞かせた後、彼らに「速かった?」って聞いたら「たぶん速いんでしょうけど、聞き取れます」と言っていました。そのニュースはwpmでいうと210ぐらいあって、かなり速いですけれどもね。
ということで、速さ対策も大事なのだと思っています。大学入試でそんな早さのリスニングはありませんが、その先を見据えて速読みをやっているのです。
速読みは最初のWow.からBring some paper here them.までの全文を、意味を取りながら音読してみてください。「意味を取りながら」が重要なポイントです。つまり、What did you make those for?と読んだら、頭の中で同時通訳的に「おまえ、何のためにそれ作ったんや?」と流れるようにするんです。
音を追って、同時に理解するトレーニングをしないと、全然、意味がない。聞き取れたけど、理解できないでは意味ないですから。
では、1回やってみてください。最初は各自、自分のペースでやりましたから、2回目はそれよりも少しペースを早くして音読してみてください。3回目はさらに早く。そして、次は連続3回音読します。タイムトライアルしますから、3回読み終わった人は手を挙げてください。次は4回連続読んで終わったら手を挙げてもらいます。
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