日経平均続伸、終値は1万8000円に届かず 円安好感、引けにかけ利益確定売り優勢に
[東京 18日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は3日続伸し、取引時間中としては1月7日以来、10カ月ぶりに1万8000円台を回復した。1ドル110円台までドル高/円安方向に振れた為替が追い風となり、朝方から買いが先行。ただ急ピッチの上昇への警戒感もあり、利益確定売りが上値を圧迫した。
後場は1万8000円近辺で小動きを続けたが、大引け直前に上げ幅を縮め、安値引けとなった。
約2年ぶりの高値水準を付けたバルチック海運指数<.BADI>を手掛かりに海運株が買われた。また円安進行が自動車株の買い手掛かり材料になり、トヨタ<7203.T>が2%超高。マツダ<7261.T>、富士重<7270.T>が3%超高となった。
安倍晋三首相がトランプ次期米大統領と行った会談については、「顔合わせ程度とみられ、株高材料にはなりにくい」(国内証券)との声があった一方、「過度な保護主義への警戒感は後退した」(別の国内証券)との好意的な受け止めもあった。
上昇スタートとなったメガバンクは下げ転換。三菱UFJ<8306.T>はきょうも東証1部銘柄の売買代金トップとなったが、一時2%を超す下げとなる場面があった。
日本アジア証券エクイティ・ストラテジストの清水三津雄氏は「大台達成後でもありいったんは利益確定売りが出やすい」とする一方、「ドル/円は週足で13週移動平均線と26週移動平均線のゴールデンクロスが視野に入っている。モメンタムを考えればまだ円安余地があり、輸出関連企業を含め今後は業績面に視線が向かいやすい」と指摘。年末にかけて堅調な地合いが続く可能性があるとみる。
個別銘柄ではポーラ・オルビスホールディングス<4927.T>が大幅続伸。シワを改善する薬用化粧品を来年1月に発売すると17日に発表し、材料視された。
東証1部騰落数は、値上がり1333銘柄に対し、値下がりが523銘柄、変わらずが129銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 17967.41 +104.78
寄り付き 18024.21
安値/高値 17967.41─18043.72
TOPIX<.TOPX>
終値 1428.46+5.38
寄り付き 1435.31
安値/高値 1428.31─1435.90
東証出来高(万株)254106
東証売買代金(億円) 27241.05
(長田善行)
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