日経平均は「1万8000円突破」の可能性がある

上昇相場が短命に終わる危険性は消えず

日本株は再び上昇起動に乗るのだろうか(写真:Natsuki Sakai/アフロ)

ここ1カ月間、米国株式の新高値更新に続き、欧州株、新興国株とも底堅い値動きが続いた。その中で、日本株式は円高で相対的に出遅れているが、それでも堅調さを増している。

筆者は、7月22日に「壮大な『夏の株高』の可能性が高まってきた」と予想、日本株についても円高トレンド転換を予想した。結果的に日本株については「サマーラリー」とはならなかったが、ここへ来てようやく、円高トレンドに大きな変化が見られる。

少しだけ、上記の7月22日の配信分を振り返って見よう。強調したいのは、米国経済についての部分だ。

「米国経済の堅調さは否定しがたい。(中略)サービス関連の消費と住宅も堅調で所得、需要、生産、雇用の好循環が機能している。次期大統領候補はいずれも財政政策による景気刺激を主張しており、財政赤字対GDP比2%台と健全化した財政が新たなけん引役になるだろう。それはドル高要因である。近い将来、米国がリセッションに陥る公算は小さい」。

8月26日のジャクソンホールにおけるイエレンFRB議長の講演は、こうした米国経済に対する筆者の見方を、裏付けるものだったと言えよう。

日経平均は1万8000~1万9000円まで上昇も

だが、世界的に株価が堅調にもかかわらず、日本株について、投資家は極端なリスク回避姿勢にある。その顕著な例の一つが、東証1部の裁定買い残の歴史的な水準までの低下だ。

人々は極端に日本株投資を毛嫌いしているようだ。しかし、過去歴史的な水準に裁定買い残が低下した直後には、必ず株式の大きな反発がもたらされている。ファンダメンタルズ(基礎的条件)が悪くないのに、人々は根拠の乏しい悲観論にとらわれている。

逆に言えば、これから先の株価については、少なくとも需給条件は整えられているということである。この後1カ月ほどの短期においては、日本株が他市場に追いついていく「キャッチアップラリー」の可能性が大きいと考える。日経平均株価については、円高の修正が続くことで、1万8000~1万9000円までは上昇していく可能性も十分ある、と予想する。

次ページだが上昇は短命?中国経済は「ヤバイ」
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