「PDCAを回せない人」にありがちな甘い計画

8つのステップで出たとこ勝負を卒業しよう

出たとこ勝負にならないためにするべきこととは?(写真 :totallyPic / PIXTA)
Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Action(改善または調整)を繰り返しながら、業務を改善していくPDCA。このフレームワークは非常に強力である一方、なかなかうまく取り入れられない人もたくさんいます。野村證券で数々の最年少記録を打ち立ててきた元プライベートバンカーであり、『鬼速PDCA』の著者の冨田和成氏は、PDCAの半分はPlan(計画)を正確に立てられるかどうかにかかっているといいます。

慎重さと大胆さのバランスが肝になる計画

PDCAサイクルの最初は計画(Plan)だ。

私の感覚ではPDCAで失敗する人の50%はこの計画フェーズで失敗している。失敗する原因は大きく分けて2つある。慎重になりすぎるか、雑になりすぎるかだ。このあたりは本人の性格や企業文化などで違いがよく出る。

石橋を叩いてなお、ためらってしまうような慎重派なら、計画と聞くだけで体がこわばる。「計画を立てるなら絶対に間違ってはならない」と思うからだ。

もしこれが会社で、新規事業を検討している経営者が慎重派だと、おそらく社員たちは延々と市場調査に駆り出されることになるだろう。その間にも市場はどんどん変化するというのにである。そして毎月の会議で議題に取り上げられては「もう少し様子を見よう」というお決まりの文句が発せられることになる。こうしたリーダーがいる組織はPDCAサイクルが回りにくい。

かたや思いつきで動く人がPDCAを回そうとすると、計画が雑なまま動き出してしまって下流工程の実行フェーズ(Do)で路頭に迷う。それに、検証しようと思っても定量的に比較できるものがないので、(特に物事がうまくいかないときに)その原因の解明がしづらい。

両極端ではあるが、両者ともPDCAを理解していないという点では同じだ。過度の慎重さ、過度の心配はPDCAサイクルを遅くする。過度の思慮不足、過度の日和見主義はPDCAサイクルの精度を落とす。よってPDCAを回す人や組織に必要なのは、慎重さと大胆さの中間あたりなのだ。

もちろんこれは感覚的な話なので厳密な定義はない。だからこそ、自分が今慎重になりすぎていないか、または大胆になりすぎていないかという自分のメンタルとの対話が重要になる。もし一方に寄りすぎていれば意図的にバランスを取るようにすればいい。

次ページ計画フェーズ(Plan)のステップを解説します
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