なぜ若者に「健康オタク」が増えているのか? 「生活者1万人アンケート」からわかった心理
伸びる健康消費、体に投資する若者が増えている
「休日や早く帰ることができた日は走っていますよ。実は、皇居ランナーなんです。近くでロッカーやシャワーをレンタルすることができて便利ですよ」
「一人暮らしなんですけど、自宅にホームジムという筋トレ器具が一式あります。買ったらやらざるをえないので、思い切って買いました」
若者と話をしていると、このような話をよく聞く。学生の頃は部活やサークルで運動していた人でも、社会人になると運動する機会が減るものだ。そのため、自身の体型維持のために空いた時間をうまく活用して運動をしたり、意識的に健康的な食事を心掛けているという。
若者の間で健康消費が伸びていることは定量データからも明らかになっている。私たち野村総合研究所が3年に1度実施している「生活者1万人アンケート調査」結果を分析してみると、積極的におカネを使いたい分野として、医療・健康関連費が大きく伸びていた。若者の趣味としても、「スポーツ・フィットネス」が伸び、利用している施設やサービスでは「スポーツジム」「マッサージ」「スパ」などが伸びている。体を鍛えたり、リフレッシュ・デトックスするなど、体に投資する傾向が強まっている。
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