トランプ大統領で日本株はさらに暴落するか 米与党が大統領選で負けるとやはり不吉?

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トランプ大統領が誕生。9日の夜以降も、株価は乱高下しそうだ(写真:ロイター/アフロ)

歴史的な勝利だ。11月8日の米大統領選挙で共和党候補のトランプ氏が民主党候補のクリントン氏を破り、次期大統領に就任する。

当初の予想では、クリントン氏が優勢だっただけに、今回の結果は大きなサプライズだ。「トランプリスク」をもろに受けた形になった9日の日経平均株価は前日比で919円安の1万6251円となった。

株価の乱高下警戒、米で与党敗北なら年平均19.7%下落

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しかし過去の米国株の動きを見ると、9月と10月のパフォーマンスがマイナスの時には、現職大統領が所属する政党から出馬する候補者が負けるというジンクスがある。

そして、今年の米国株はまさに9月と10月はマイナスだった。過去のデータからすれば、トランプ氏が勝利する可能性が十分あったことになる。筆者は直近の記事(「日米株価暴落の『Xデー』が現実になる時」、11月3日配信)をはじめ、本欄やセミナーなどで「トランプ勝利の可能性がある」ことを示してきた。メール問題だけではなく、米国株が割高なこともその理由として挙げてきた。

結果的に、現時点では筆者の予想した通りになったわけだが、本欄で繰り返して述べてきた「過去のデータの重要性」が改めて確認されたことになる。

選挙の専門家や市場関係者は「今回の結果は予想外」「史上最大の大どんでん返し」と指摘する。しかし、自戒を込めて言えば、それはえてして、知識のなさのせいだったりする。または「トランプ氏に大統領になって欲しくない」あるいは「トランプ氏が勝利すれば、株価が下がり、円高になることから、そうなってほしくない」という、希望に近い予想だったわけだ。米国のマスコミの狼狽はそれを如実に物語っていたはずだ。

しかし、そんなことでは、今回のような4年に一度しかない「ビッグイベント」では戦えない。残念ながら、そのような淡い期待や希望は「米国民の判断」に打ち砕かれてしまったことになる。

ちなみに、政権与党の候補が負けた今回のような大統領選のケースの場合、過去のデータを見ると、米国株は、前年末比で平均で19.7%下落している(前年末と選挙年の年末の株価を比較した場合。1920年以降、5%以上下落したケースの平均)。これを今年にあてはめると、ダウは1万4000ドル程度まで下落することになる。

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