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高学歴でなくても、コンサルに入れますか? 【キャリア相談 Vol.13】

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  • 塩野 誠 経営共創基盤(IGPI)共同経営者/マネージングディレクター JBIC IG Partners 代表取締役 CIO
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「数字を間違えたら死ぬと思え」

まずご質問者の方ですが、プロフェッショナルファームの人間として、私だったら落とします。

なぜでしょうか? そうです、「起業」と書くべきところを「企業」と書いていますね。ほかにも「てにをは」が間違っています。こういう誤字脱字のようなケアレスミスをする人は、プロフェッショナルとしてコンサルティングファームには向いていません。

たとえばこんな誤字のあるレポートや契約書をクライアントの経営者が見た際に、コンサルタントを信用できるでしょうか? または、こうしたミスをするアソシエイト(プロ・ファームの新人)をお客さんの前に会社は出せるでしょうか? 普通のプロ・ファームであれば、「数字を間違えたら死ぬと思え」とアソシエイトを教育します。

知恵やアドバイスを売って歩くコンサルティングやアドバイザリーのビジネスは信頼がすべてです。これはもちろんほかの商売にも言えますが、ほかの商売は営業マンがダメダメでも商品が世界最高品質&唯一無二かもしれません。プロ・ファームは人しかいないので、人がダメなら終了です。

学歴とはシグナリング

もしかしたら質問者の方は、誤字脱字はあるけれども、天才的なアイデアの持ち主であり、将来のスーパーコンサルタントかもしれません。しかしながら、誤字脱字で信用をなくし、クライアントに天才的なアイデアをプレゼンする前に門前払いされてしまうかもしれません。くだらないと思うかもしれませんが、これが「シグナリング」というものです。

学歴の話をしますと、東大理系なら数字の勘はあるだろう、とか、米国アイビーリーグに留学していたなら、英語はネイティブレベルでそこそこの文章力やプレゼン力はあるだろう、と採用側企業はその学生の「シグナリング」を受けて推測します。学歴(学校名)と能力の相関性が高いと考えているため、学歴によるシグナリングを検討要素のひとつとしているのです。

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【日本は学歴の関係ないところ】

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