パチンコ屋から、外資コンサルに転職できるか

グローバルエリートがキャリア相談に回答!

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
パチンコのホールスタッフとして働く今中氏は、外資コンサルになることはできるのか(撮影:Bloomberg via Getty Images)

マサ今中(仮名)28歳。本人が言うところの三流大学を卒業後、大手パチンコ会社のホールスタッフを務める。

時代錯誤な軍艦マーチが流れる中、タバコをふかしながら、気合の入ったパンチパーマのガン黒お父さん。ほかには黄色い髪の姉さん、そして“どう見ても高校生にしか見えないお兄さん”が、顔を半分ほど覆うサングラスとニット帽で頭を覆い、台にこびりついていたりする。場内を揺らす大音量のテクノとトランスはイケイケムードを盛り上げて、お客の思考力をさらに奪うためだ。

“社会に適合しているとは思いづらいおなじみの客層”を相手に、マサの職務はとにかくパチンコ客に、‘この店は玉が出る!’と思わせるための戦略に、心血を注ぐことであった。

この週末は隣町の新店が開店キャンペーンを打つ。大卒は自分ひとりしかいない、という壮大な責任感の下、「向こうよりこっちのほうが玉が出る」と顧客に思い込ませるのが今中の使命だ。

ホールに延々と響く『重力シンパシー』(AKB48の曲)に包まれ、喫煙率98%の空間でタバコの燻製となりながら、マサはファーストキャリアが世の中の機会を拡大していないと認識。わらをもすがるような思いでいつもは適当にななめ読みしていた、「グローバルエリートは見た!」の相談コーナーに投稿することにした。 

今回の相談は、いつものようなバリバリエリートでない人たちが、外資コンサルを目指すことができるのかどうかという点で、格差社会、学歴社会、さらには昨今話題の教育改革について考えるいい機会となろう。「エリートの話ばかりでなく、脱線した人にも頑張れば復活できるのかアドバイスを欲しい」という手紙がよく編集部に寄せられているとのことなので、今回はマサ今中氏のご相談に紙面を割かせていただきたい。

ちなみに編集部宛にお送りいただいた相談やお便りは(本文中にメールアドレスなど、ご連絡先をお忘れなく!)、編集部がたまに本気そうなお便りだけ私に転送してくれることになっているので、返事がなくても遅くても、私ではなく編集部をお恨みいただきたい。

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