韓国大慌て!大統領を突如襲った疑惑の行方

低支持率に悩む朴槿恵氏の盟友が政治介入か

韓国・朴槿恵大統領は10月25日の緊急記者会見で国民に謝罪した(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

韓国が国のトップのスキャンダルで揺れに揺れている。

10月25日、朴槿恵大統領は国民向けの談話で、親しい女性に発表前の演説文の草稿を見せていたことを自ら認めて謝罪した。次々と疑惑が浮上する中で早い収拾を図ったとみられたが、それも束の間――。謝罪会見のわずか数時間後には、演説文の草稿流出をスクープしたテレビ局「JTBC」(韓国保守系の大手紙・中央日報系)が、機密事項が記された文書もその女性に渡っていたと追い打ちをかけたのだ。

ところが、その2日後の27日。今度は渦中の女性が新聞のインタビューに応じ(世界日報10月27日付)、演説文の草稿を見たことは認めつつも政治介入については否定。さらには「JTBC」が証拠としてあげたパソコンが自分のものではなく使い方も知らないとつっぱねた。事態はさらに迷走し始めている。

財団法人の資金集めを大統領が支援?

朴大統領と「友人の女性」をめぐる疑惑に火がついたのは、3カ月前。7月末にテレビ局「テレビ朝鮮」(韓国保守系の大手紙・朝鮮日報系列)が「青瓦台首席、文化財団ミルに500億(ウォンの)募金支援」と、ある財団法人に関する不自然なカネの流れについて報道したことがきっかけだった。

テレビ朝鮮は、財団法人「ミル」の設立に際して、青瓦台(大統領府)が10数社の財閥企業に圧力をかけて約500億ウォンを投資させたのではないかと指摘。同局は、続いて「ミル」とは別の財団法人である「Kスポーツ」設立にも「380億ウォンを集めた」とも報じた。

文化芸術企業の支援を目的とする「ミル」は昨年10月に、体育を通した国威発揚を目指す「Kスポーツ」は今年1月にそれぞれ設立された財団で、無名だった2つの財団の名が広く知られるようになったのは、朴大統領の歴訪に同行したからだった。

朴大統領が5月に行ったイラン訪問に「Kスポーツ」が同行し、同財団所属のテコンドー集団がパフォーマンスを披露した。しかし、なぜ設立して間もなく、実績も残していない財団が大統領の歴訪という国家行事に参加できたのか――。韓国社会には、疑問がくすぶり始めた。

最初の報道からおよそ2カ月が経った9月20日、進歩系のハンギョレ新聞の一面トップには、こんな見出しが踊った。

「大企業のカネ 288億(ウォン)得たKスポーツ財団 理事長はチェ・スンシル馴染みのマッサージセンター長」

このチェ・スンシル(崔順実。以下、崔氏)氏こそが、今回、演説文の草稿に目を通して添削していたと判明した人物だ。「大統領の秘線(秘密裏に会う人物)」の大物と目されている崔氏が、大統領の海外訪問に同行した財団の設立と運営にも深く介入している状況が、この時点で明るみに出たのだ。

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