マルハン社長、「太平洋クラブ」獲得の真意

アコーディア流の低価格ゴルフ路線は採らず

 昨年1月の民事再生手続き申し立て以来、再生計画をめぐって迷走してきたゴルフ場運営中堅の太平洋クラブ。そのスポンサーがパチンコホール運営最大手のマルハンに決定した。
 太平洋クラブは、「三井住友VISA太平洋マスターズ」(昨年で40回を数える男子プロゴルフトーナメント)の開催地として著名な御殿場コースをはじめ、17コースを持つ名門。昨年1月に東京地方裁判所へ民事再生手続き開始を申し立て事実上倒産してからは、ゴルフ場運営最大手のアコーディア・ゴルフをスポンサー候補に再生計画案作りを進めてきた。
 アコーディアが太平洋クラブの支援に名乗りを挙げるに際しての入札金額は280億円前後だったとされる。ただ、アコーディアの「低価格・カジュアル路線」のゴルフ場運営方針を好まない太平洋クラブの会員たちが猛反発。昨年4月以降、アコーディアとそのライバル、PGMホールディングスの経営統合問題が表面化したことなどもあり、アコーディアをスポンサーとする再生計画は、昨年10月に債権者(その多くは太平洋クラブの会員)の反対多数で否決。太平洋クラブは民事再生手続きから会社更生手続きに移行した。
 その中で最終的にスポンサー契約を締結したのがマルハンだ。マルハンは、太平洋クラブグループが新たに発行する株式の引き受けなどによって合計270億円を拠出し、債権者には弁済率10%を提示。今後3年間の設備投資資金としても、17億円を提供する予定だ。マルハンは未上場会社ながら、前2013年3月期(見通し)の売上高が2兆1820億円、営業利益が441億円と、アコーディアの同決算期実績である売上高909億円、営業利益133億円を大きく上回る。ただ、太平洋クラブへの入札金額だけ見れば、両者はほぼ互角。アコーディアがゴルフ場運営専業であるのに対し、マルハンはこれまでゴルフ場運営には携わってこなかった。
 にもかかわらず、マルハンが太平洋クラブのスポンサーの座を獲得できたのはなぜか。また、マルハンが異業種のゴルフ場運営に乗り出す理由は何か。同社の韓裕(ハン・ユウ)社長に直撃した。

縮小市場で成長してきた強みをゴルフでも

――マルハンの本業はパチンコホール運営です。レジャーという面でゴルフにも相通ずるかもしれませんが、そもそも太平洋クラブのスポンサーに手を挙げた理由は。

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