セガサミーが韓国での複合リゾート展開を加速

仁川に続き釜山でも建設へ

国内市場の縮小傾向が続く中、パチンコ・パチスロ業界の“多角化”が進んでいる。

機器大手の平和(東証1部上場)はゴルフ場運営大手のPGMホールディングスを子会社化し、ゴルフ場最大手のアコーディア・ゴルフも傘下に入れようと株式公開買い付け中(PGMが買い付けの主役)。ホール運営最大手のマルハン(未上場)も、ゴルフ場運営の老舗・太平洋クラブ(12年11月に民事再生計画案が否決され、会社更生手続きに移行)のスポンサーに名乗りを上げるのではないかと取り沙汰されている。

そうした中、国内外での複合リゾート施設運営に乗り出そうとしているのが、パチスロ・パチンコ機器大手のセガサミーだ。アミューズメント施設運営や、ゲームソフト開発・販売でも有力企業である同社は1月4日、韓国釜山でホテル、エンタテインメント、商業施設などからなる複合リゾート施設を建設すると発表した。

総投資額は約3915億ウォン(日本円で300億円強)、竣工が2016年(平成28年)6月、開業は同9月の予定。敷地面積は9911平方メートル、延床面積が14万8879平方メートルで、13年10月も着工される。

同リゾート施設は、韓国釜山広域市が実施した情報・通信・映像・娯楽・国際業務などの機能を備えた最先端の複合都市「センタムシティ」の開発計画の公募にセガサミーグループが参加し、落札したもの。100%出資の現地子会社「セガサミー釜山」(仮称)が事業主体となる(写真はセンタムシティプロジェクトのパース〈透視図〉)。

セガサミーは12年2月、九州の宮崎で「フェニックス・シーガイア・リゾート」を経営するフェニックスリゾートを買収すると発表。同5月には韓国のパラダイスグループとの合弁事業として、仁川空港の国際業務地域で複合リゾート施設の建設を進めることを発表し、複合リゾート施設の開発・運営に積極的な姿勢を見せている。

今回の複合リゾート施設建設は韓国で2番目。仁川の施設も竣工が16年の予定のため、韓国内で両施設が相次いで稼働することになる。仁川の合弁会社への出資額は約100億円(セガサミーの出資比率は45%、パラダイスグループは55%、プロジェクト総投資額は約600億円)、釜山案件への投資額は約300億円(100%子会社への出資額は未定)で、両案件へのセガサミーの投資額は約400億円になる。

仁川がカジノ主体の複合リゾート施設なのに対し、釜山で計画しているのは一般的ないわゆる複合リゾート施設。これは韓国を訪れる外国人が05~11年の年平均で8.4%増と高い成長率を示し、釜山も今後も高い成長が見込めるからだと、会社側では説明している。

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