「すみません」という日本語が示す3つの意味

その基盤は「自責の念」にある

多くの日本人が最もよく使う言葉のひとつ、「すみません」の懐深さを考える(写真:xiangtao / PIXTA)
浄土真宗本願寺派僧侶でありながら、通訳や翻訳も手掛ける大來尚順氏による連載『訳せない日本語~日本人の言葉と心~』。エンターテインメントコンテンツのポータルサイト「アルファポリス」とのコラボによりお届けする。

「すみません」で会話

先日、法事のために、私の自坊のとあるご門徒(浄土真宗を信仰する方々。ちなみに、その他の仏教宗派の信者さんは一般的にはご檀家さんと呼ばれます)の家を訪問しました。

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約束の時間通りに到着し、インターホンのボタンを何度か押しても何の反応もないので、玄関のドア越しに大きな呼びかけた言葉が「すみませ~ん」でした。

すると、家の中からご門徒さんが慌てて出てこられて、「すみません、インターホンが壊れていて」と仰いました。

すると、私は笑顔で「そうだったのですね。すみません、お邪魔します」と家にあがり、ご門徒さんは「すみません、どうぞ」と家の中に案内して下さいました。お気付きでしょうか。ちょっとした会話の中で、四回の「すみません」のキャッチボールです。

日常生活において、多くの日本人が最もよく使う言葉のひとつに、「すみません」があると思います。これをただ普通に英訳すると「I am sorry.」となり、「ごめんなさい」という謝罪の意味となります。しかし、この会話中の四回の「すみません」が、すべてこの謝罪の「I am sorry.」という英訳になるかというと、首を傾げる方が多いのではないでしょうか。

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