※インタビュー(上): 受験で全敗した私が、英語の達人になるまで
日本語を発したら罰金1000円
安河内:受験対策をする予備校であれば、センター試験や2次試験の問題を解いたりしますよね。問題集を解くことが英語力を高めると思っている学生も多いと思うのですが、松本専門学校ではそういったことは一切やらなかったんですね
では英語力を高めるために、具体的にどんなことをしろと言われたのですか?
石渡:まずは、日本語は使わないようにと言われました。校内で一言でも日本語を発すると、罰金を1000円払わなければならない規則があったのです。私は、とっさのときでも思わず日本語が出ないようにと、学校の外でも英語を使うようにしました。家の机で体がぶつかっても「イタっ!」という代わりに“Ouch!”と言うような具合ですね。
そして英語の朗唱をさせられました。当時は暗唱と言っていましたが、暗記ではないことを明確にするため、私は朗唱という言葉を使うようにしています。
内容的には、まず松本博士が書かれた会話の本を朗唱しました。それと同時に、ケネディの大統領就任演説の朗唱も課されました。これが基本中の基本で、そのほかにオールイングリッシュで行われるリーディングのクラス、ライティングのクラスがありました。加えて、グループ学習をするクラスもありました。
安河内:英文法の説明はあまりなかったのですか?
石渡:まったくなかったですね。私はこのナイトスクールに1年通った後は、専門学校のデイスクールに2年通ったのですが、3年間で文法の授業は一切ありませんでした。ただ文法の授業がないからといって、文法をまったく勉強しなかったというわけではなくて、たとえば、ライティングの授業の中で文法的事項もしっかり網羅されていました。
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