リベラルアーツカレッジで受ける授業

膨大なリーディングと、活発なディスカッション

アメリカの大学というと、ハーバードなどのアイビーリーグばかり注目されるが、ほかにも一流校は多い。その代表格がリベラルアーツカレッジだ。知識詰め込み式ではない、考える力を養う教養教育により、多くのエリートを輩出している。トップリベラルアーツカレッジではどのような授業が展開されているのか。東大をやめ、全米No.1のリベラルアーツカレッジに入学した著者が、現地からレポートする。
キャンパスに点々とあるピクニックテーブル。勉強をしたり、友達とご飯を食べたりする

日本の大学の授業形態は講義が一般的で、成績評価は講義内容の試験が中心でしたが、アメリカの大学の授業は、予習を前提としたディスカッション、成績評価は授業中のディスカッションの参加とペーパーが中心です。今回はそのうち、アメリカの大学の予習で要求されるリーディング、そして実際の授業の様子を紹介していきます。

膨大な量のリーディングをこなすコツ

ウィリアムズの授業で最初に圧倒されたのは、授業で扱う文献が、いわゆる教科書ではなく、John Dowerジョン・ダワーの “Embracing Defeat: Japan in the Wake of World War II”(邦題:敗北を抱きしめて)や、ジェイン・オースティンの “エマ”など、一般的な書店で売っている本であることです。そしてどの授業でも膨大な量のリーディングが課されます。

中国史の授業で使うテキスト

中国史の授業で扱う本のうち1冊は1200ページあるのですが、1000ページを超える本も珍しくありません。また、数冊の本に加え、教授が授業に合わせて「コースパケット」というものを用意しています。コースパケットとは、さまざまな文献から授業に関係ある部分のみを抜粋して1冊のテキストにしたものです。

次ページ失敗から学んだこと
関連記事
Topic Board トピックボード
人気連載
Trend Library トレンドライブラリー
  • コメント
  • facebook
0/400

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

Access Ranking
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • いいね!

※過去48時間以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※過去1ヵ月以内の記事が対象

※週間いいね数のランキングです。

トレンドウォッチ
行き詰まる東電支援<br>原発最後の選択

賠償費用も廃炉費用も想定から大きく上振れし、東電支援スキームは破綻の瀬戸際。東電の発電所を売却し、その代金を賠償や廃炉費用に充て、東電を送配電会社に再編する構想が浮上。