マクドナルド、ついに100円商品を値上げ ビッグマックがモスバーガーより高くなる店も

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100~200円の価格帯商品を充実させる反面で、「ハンバーガー」と「マックシェイクSサイズ」は旧価格100円から新価格120円に、「チーズバーガー」も旧価格120円から新価格150円に値上げする。

49店でビッグマック値上げを「実験」

同時に発表したもう1つの戦略は地域別価格制度の強化だ。

マクドナルドは2007年から、都道府県別を基本に全国の店舗を6つの地域に分け、それぞれ別の価格帯で販売していた。今回、来春の消費増税を見据えて、地域を9つに細分化し、さらにきめ細かく地域ごとに商品価格を設定する。

この地域別価格体系を導入するという流れの中で、マクドナルドは4月19日から、大阪、岐阜、茨城、宮城の計49店舗で新たな価格帯を実験的に設定する。

主な新地域別価格の一例としては、「ビッグマック(単品)」を旧価格290~320円から新価格330~360円に、「てりやきマックバーガー」も270~280円を290円~320円に値上げする。その一方で両商品の「バリューセット(ポテト、ドリンクのMセット)」は従来価格を据え置きとする。実験の終了時期は未定とされている。

単品値上げの一方、セット価格は据え置き

マクドナルドの狙いはどこにあるのか。ポイントは単品価格を値上げする一方で、バリューセット(ドリンク、ポテトのセット)の価格を据え置く点にある。

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