初日に心が折れる
東大での1学期を終え、いよいよアメリカの大学への留学です。
私の通うウィリアムズカレッジでは、9月に新学期が始まる1週間前に、5日間ほど留学生のみのオリエンテーションが行われます。どのような授業が展開されているのか、どのようなサポート態勢があるのか、カルチャーショックにどう対応するのか、といった大学生活への導入のサポートと、留学生同士のコネクションを作るためにアクティビティが行われました。中国人、韓国人、ジンバブエ人、ベトナム人、シンガポール人、ボツワナ人、ケニア人、グアテマラ人など、さまざまな国から1人から2人程度留学生がおり、全員で40人でした。
「最初から皆と英語で会話できて仲良くなれました」と書けたらいいのですが、そんなわけもありません。ずっと日本の学校で教育を受けてきたので、4択問題はマッハの速度でこなせる自信があるのですが、実践の英語となると、簡単な受け答えさえできませんでした。“What’s up?” “Where are you up to?” と言われて、しどろもどろしたことを覚えています。
私以外は全員、自国のインターナショナルスクールから来ているので、第一言語のように英語を話します。初日の朝ご飯では、私は一言も話せずに、タンザニア人に「quiet girl」と呼ばれる始末でした。日本に帰ろう、と心折れたことを思い出します。
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