がんを乗り越えた45歳経営者が伝えたいこと

病院のコネは必要?治療費はいくらかかる?

がんと宣告されたら、どのような心構えをすべきなのだろうか(写真:kou / PIXTA)

30歳でIT企業を興した私は、経営者として脇目も振らず働いてきました。ところが40歳のときに脳腫瘍、さらに42歳のときに白血病と2度の異なるがんを宣告されてしまいます。5年生存率はそれぞれ25%と40%、かけ合わせると10%という低い確率です。

しかし私はその2回のがんを手術、放射線治療、抗がん剤治療のいわゆる「がんの三大治療」だけで乗り越え、45歳の今日まで生き延びています。今回は私が2回の闘病体験から得た気づきや知恵をみなさんにお伝えしていきます。

早期発見は必ずしも重要ではない

がんは「早期発見が大切」とよく言われます。「早期発見できれば治る」とも言われます。

もちろんそういうがんも多いと思いますし、早期発見に越したことはありません。でも必ずしも早期発見が必要というわけではないと、私は2回のがんを通じて知りました。

私は2回とも自覚症状が出てから病気が見つかったので、検査で見つかる「早期発見」ではありません。脳腫瘍のときは、海外出張中に空港で倒れたことがきっかけで病気がわかりました。しかしその2年半ほど前から「視野の左側がゆがむ」という症状がたまに出ていたので、その時点で検査をしていればもっと早く見つかったかもしれません。ただ、どちらにせよ腫瘍の摘出手術をすることにはなったはずです。また、悪性度は私の場合グレード3でしたが、たとえグレード2だったとしても術後に抗がん剤治療と放射線治療が必要になることが少なくありません。さらに私の入院した東京女子医科大学病院であれば、グレード3でも退形成性乏突起膠腫の場合、78%と十分に高い5年生存率が期待できます。

つまり、2年半前に脳腫瘍が早期発見できていても、結果としては私が実際に受けた治療とその内容や予後には大きな違いがなかったと考えられます。だから「あのとき脳の検査を受けていれば」という後悔はまったくありません。

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