アフリカの「華僑」は漢民族だけではない

ウイグル人もエチオピアで働いている

中国CAMCエンジニアリングの新変電所の建設現場。中国人がエチオピア人労働者に指示を出している ©Kiyori Ueno
今や"人類に残された最後の成長大陸”とも言われるアフリカ。なかでも、サブサハラ(サハラ砂漠以南)には大きな潜在力を持つ国が多い。その代表格がエチオピア。人口9950万人とアフリカ大陸ではナイジェリアに次いで人口が多いエチオピアは、過去10年間連続で約10%の経済成長を達成、2014年の経済成長率は10.3%で世界1位を記録した。
本連載では、そんなエチオピアの素顔を現地から報じてきたが、最後に4回に分けて「存在感が高まる中国」についてリポートする。第3回は、いったいどんな人たちがエチオピアに来ているのか。実は「華僑」の中には、中国の少数民族も多いのだ。

 

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エチオピアの首都、アディス・アババから車で約4時間南にある南部諸民族州の州都アワサからさらに1時間半の工事現場では、国営エチオピア電力会社の事業である新変電所の建設が今年1月から行われている。

この事業を落札したのは第1回でも触れた国営企業の中国CAMCエンジニアリングで、同社の下請けの中国の会社が中国から来た約10人の労働者たちと、付近の村から集められた20~30代のエチオピア人約60人の現場監督をしている。

建設現場は近辺を木々が囲む広大な土地。中国人は測定など一定の技術が必要な仕事をし、エチオピア人はネジ止めやコンクリートの砂利を運ぶなどの単純作業に汗を流す。中国人は青色の作業服とヘルメットを身につけているが、エチオピア人はジーンズなど私服にヘルメットだ。

給料は中国で働いている時の2倍

工事現場の敷地内の隅にはプレハブの宿舎が2棟建つ。宿舎の部屋の中には蚊帳がつられたベッドが並ぶ。現場で働く中国労働者は地方の町村の出身で、もともと建設現場で働いていた人たちだ。プロジェクト・ベースで6~12カ月の契約で働きに来ている。給料は少なくとも中国で働いている時の2倍だという。それに加えて宿泊、食事、航空チケットすべて会社持ちだ。

そのうちの一人、測定技師で吉林省出身、30歳のリユ・シャオピンはエチオピアに今年1月末、1年契約で来た。それ以前はケニアで2年間中国企業の建設現場で働いていた。雲南省の建設現場で9年間働いた経験を持つ。

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