中国のアフリカ経済支援は「壮大な実験」だ

労働者をどんどん送り込み、半端ない存在感

中国の習主席(右)とエチオピアのハイレマリアム・デサレン首相(写真:代表撮影/ロイター/アフロ)

2015年末に日本アフリカ友好議員連盟「三原朝彦ミッション」の一員として東アフリカを訪問し、エチオピア、ジブチ、ルワンダ、ケニアを回った。今回の訪問国は例外なく中国からの投資が活発で、景気は好調を持続していた。昔はアフリカに行くと「コンニチワ」と声をかけられたが、今は行く先々で「ニーハオ」と声をかけられることが多い。中国の富裕層は日本に爆買いツアーに来るが、貧しい労働者たちは仕事を求めてアフリカに行く。今や、アフリカでの中国の存在感はものすごいものがある。アフリカでなぜ中国がここまで台頭したのか。中国人動向を軸に、アフリカ最新事情を報告しよう。

アフリカはレアメタルの宝庫

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アフリカは、レアメタルの宝庫である。世界のレアメタルの埋蔵量でプラチナは90%、マンガンは77%、コバルトは60%、クロムは35%、と圧倒的な資源量を誇っている。私はこれまでに中国やロシアのレアメタルの開発輸入をしてきたが、日本のハイテク産業に必要なレアメタル市況は最終的にはアフリカの資源動向で決定されると言っても過言ではない。

アフリカの面積は3000万平方キロで世界シェアは22.2%。人口は約10億人で世界シェア14%。ちなみに増加率は最大である。56カ国から成り、国家数からみれば28.5%のシェアになる。平均寿命は51歳、5歳未満の子供の死亡率は1000人中146人。道路の舗装率は11.9%で1人当たりのGDPは745ドル(2005年)だ。GDP成長率は2000年代平均で5.2%。全人口の41.1%は1日1ドル未満で生活している貧困地域である。そんなアフリカに、今や100万人以上の中国人が住み始めている。

アフリカは欧米の多国籍企業による影響力の強い地域であったが、中国が本格的に進出し始めた21世紀に入ってから雰囲気が変わってきたように感じる。中国進出が活発になってから、アフリカのどこに行っても(中国に支援してもらっているのに)中国人が嫌いだと言うアフリカ人に多く会う。欧米に利用されてきた歴史があるだけに、アフリカの為政者にしてみると、宗主国よりもマシだとは思っているフシもあるのだが。中国は賄賂の使い方がうまいという面もあるだろう。しかし、一般住民にとってみると、中国人労働者が増えたために、自分たちの仕事が増えないと感じているようだ。

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