「日本食」の極めて明るい未来

りんご、桃、ラーメン、寿司、そして吉野家

グローバル化の進展により、国の枠を超えて活躍する「グローバルエリート」が生まれている。しかし、そのリアルな姿はなかなか伝わってこない。グローバルエリートたちは何を考え、何に悩み、どんな日々を送っているのか? 日本生まれの韓国人であり、国際金融マンとして、シンガポール、香港、欧州を舞台に活動する著者が、経済、ビジネス、キャリア、そして、身近な生活ネタを縦横無尽につづる。
果物の王様ドリアン。私も昔は、強烈な臭いを苦手としていたが、今では大好物である(写真:ロイター/アフロ)

「ド、ド、ド、、、、ドリアン、くっさー!!」

毎年、年2回の収穫シーズン(初夏と年末)になると、シンガポールのシムズ・アベニューでは、ドリアンが道狭しと積み上げられる。

10年以上前に大学の卒業旅行で、一緒のアパートに住んでたお隣さんの中里君とマレーシアのクアラルンプールに行った時は、形に興味を抱いて買ったもののあまりの臭さに食べられなかった。そこでいかにもドリアン好きそうな現地のおじさんが”食べたろか?”という感じでドリアンを奪っていったが、私は全然おいしいと感じなかったので、奪われてもまったく悔しくなかった。

その後10年以上の月日を経て、シンガポールで再び道を埋め尽くすドリアンに遭遇したわけだが、人の味覚は変わるものである。ファンタのグレープ味好きの少年が、あれだけ飲めなかったビールをおいしいと感じるようになったのと同様、トゲトゲで激臭を放つドリアンが、ある日”臭くてネバネバした納豆を突如おいしく感じた瞬間”と同じ喜びをもたらす。いまやドリアンは立派に、私の大好物である。もしも今、あなたにドリアンを横取りされたら、そのトゲトゲの皮の部分を投げつけて全力で奪回することであろう。

ちなみに、先日マカオに行ったらドリアンがアイスクリームと混ぜられ、食べやすい上品な形で売られていた。日本の納豆も、頑張ってパスタやパンに合うよう、外国人が食べやすいアレンジ法を一緒に打ち出せば、よりグローバルマーケットに進出できるのではないか。

フランスにいて思うのが、フォアグラにしてもマッシュルームスープにしても、やはり主食であるフランスパンに大変合うということだ。しかし私がいくら好きだとはいってもマッシュルームスープはコシヒカリやササニシキにはあわない。やはり食文化はパンなりごはんなり、主食が先にあって、それに合う味付けの副菜の食文化が世界各地で発展してきたのであろう。

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