フィンランドの会議は、日本の15分の1

「上司の顔色をうかがうなんて、非効率です」

夫と妻で育児を半分ずつ分担するのは当たり前、女性の大統領も普通――。”ワーク・ライフ・バランス先進国”として、近年、フィンランドはお手本ともされる存在だ。だがその背景にあるのは、徹底した合理主義。その実際を知れば、ただ単に女性に優しい”ヤワな国”ではないことがよく分かる。フィンランドのお国柄、競争力の秘密について、フィンランド大使館一等書記官、ユッカ・パヤリネン氏に聞いた。

――フィンランドのビジネス文化を簡単に言い表すとしたら、どんな言葉が挙げられますか?

ユッカ・パヤリネンさん:キーワードは、Efficiency(能率)とEquality(平等)でしょうね。

フィンランド人は男女とも17時までしか働きません。それ以降は、家族や趣味の時間なのです。子どもがいれば、迎えに行くために16時に会社を出ることも当たり前です。18時以降、仕事でフィンランド人に連絡は取れないと思ってください。

フォロワー数77000人超で話題のフィンランド大使館公式ツイッター。その顔とも言えるキャラクター「フィンたん」

そのうえ、私たちは夏に5週間ほどの休みをとります。法律で、2週間連続で休みを取らなくてはならないとも定められています。6月の最終週から8月の最初の週までに休むことが多いので、その期間はフィンランドのビジネスは動きません。

Long Golden weekですから、アポイントを入れようとは思わないほうがいいですね。休暇の間は自分の時間なので、メール等には返信しません。

――そうなると仕事が止まってしまいませんか?

ユッカ・パヤリネンさん:休暇は少しずつずらして取るので、休みの間はほかのスタッフが代わりにメールに返信するなど、サポートしてくれるのです。

会議時間は、日本の15分の1

――仕事は、朝は何時から始まるのですか?

ユッカ・パヤリネンさん:朝は7〜8時の間に始まるところが多いので、日本よりは早いですね。8時から働き、17時には職場を出て、そのうえ長い夏休みも取る。それなのに、世界的に競争力を保っていられるのはどうしてですか? と海外の人からよく聞かれます。

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