桑田佳祐「ヨシ子さん」が中年の脳に良い理由

欲求を抑えすぎても男は人生を謳歌できない

この大胆な歌詞が示すものとは?(撮影:今井 康一)

桑田佳祐さんの新曲『ヨシ子さん』が話題です。7月11日付のオリコンチャートで、初登場2位。60代以上の男性アーティストのシングルとして、史上最高位を獲得しました。

ただ、そうした記録以上に、注目されている理由の1つが、ミッドテンポの曲の上で歌われる、「ギラギラした男の欲求をかきたてる歌詞」にあるといっていいでしょう。「オッサン」である桑田さんが、「カワイイおねえちゃんに惚れた」「真夏の太陽の下で情熱の恋に燃えろ」「日本の男には『エロ』が足りない」などなど、とにかく煽りまくります。あやしげなミュージックビデオも必見の一曲です。

私は、医学博士として、これまで胎児から100歳を超えるお年寄りまで、1万人を超える人々と接して、その脳画像を分析してきました。その結果、わかったことは、脳は何歳になっても成長を続けるということです。そして、実は、この『ヨシ子さん』という曲には、特に、日常の生きる意欲が少し減ってきた中高年の男性が、脳を活性化させるうえで、非常に重要なヒントが詰まっています。

わき上がる欲求には目を背けるべきものではない

私たちの脳を成長させる根源的なエネルギー、それは、意外に思われるかも知れませんが、「欲求」です。拙著『アタマがどんどん元気になる!!もっと脳の強化書2』でも述べていますが、欲求というと、欲望を連想させるのか、後ろめたいもの、触れてはいけないものとして、タブー視する人は少なくありません。

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