46.7%――子どもの誕生をきっかけに学資保険を購入した人 《気になる数字》

拡大
縮小

子どもを持つことがきっかけとなって購入したモノ・サービスは、学資保険が46.7%(複数回答)でトップだとわかった。博報堂こそだて家族研究所が2012年9~10月に子ども(0~9歳)を持つ全国の既婚女性(20~40代)を対象にした調査による。

子どもの誕生が耐久財や住居などの高額消費を喚起している。学資保険以下は、デジタルビデオカメラ(42.7%)、自動車(36.8%)の購入・買い替えが続き、住宅に関しても、自宅の購入・新築・買い替えが19.3%、賃貸・借家の引っ越しが12.4%で合計3割を超えた。

また、子育て世帯の家計出費は、理想と現実のギャップが大きい。貯蓄は「今後お金をかけたい」(51.3%)と「お金をかけている」(16.8%)の差が34.5ポイントで最大だった。学資保険に月々1万3114円、生命保険にも1万6661円使っているとの調査結果も出ており、広義の貯蓄は少なくはないが、まだ不足と感じているようだ。

逆に、「食品」は「かけたい」(38.5%)と「かけている」(59.5%)の差がマイナス21.0ポイントで最少だった。子どもがきっかけで、食品選びの基準を変えた人は39.5%おり、その内容は「国産や産地を気にする」「野菜や魚を買うようになった」など。出費増には、単純に人数が増えたことだけでなく、品質にこだわる親心が反映されている。

 

■東洋経済デジタルコンテンツ・ライブラリー

『週刊東洋経済』『会社四季報』『就職四季報』など、東洋経済の主要刊行物を収録。
大学図書館、公共図書館、キャリアセンター向け、記事・企業情報検索・閲覧サービ ス。
→詳しくはこちら

 

 

(データ事業局「気になる数字」調査班 =週刊東洋経済2013年2月9日号)
記事は週刊東洋経済執筆時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります。

東洋経済 データ事業局「気になる数字」調査班
関連記事
トピックボードAD
マーケットの人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT