「野党大敗」でも岡田代表の表情が明るいワケ

民進党は善戦した?

選挙戦におけるテーマを経済に絞ることに成功した安倍首相(撮影:尾形文繁)

7月10日に投開票された第24回参議院通常選挙。投票率54.7%という低調な投票率の中で本当に勝利したのは誰なのか。開票時の各党の様子から、その勝敗の意味を考えてみよう。

候補者ボードに花付けするために安倍晋三首相が満面の笑みでカメラの前に現れたのは、10日午後9時30分を過ぎた頃だった。

「アベノミクスをしっかりと加速せよということだ」。選挙戦で安倍首相が説いたのはもっぱら経済問題。各社のインタビューに答える言葉にも、勝利の自信にあふれていた。自民党が獲得した議席は56(追加公認を含む)で、公明党の14議席と合わせると安倍首相が目標とした「与党で過半数」(61議席以上)を上回る。さらに自公の非改選組やおおさか維新の会、日本のこころを大切にする党などを加えると、いわゆる“改憲勢力”は3分の2以上(162議席以上)に達した。

閣僚が2人落選した重み

とはいえ、自民党は現役閣僚を2人落選させている。沖縄選挙区の島尻安伊子沖縄・北方相と福島選挙区の岩城光英法相だ。福島選挙区は安倍首相が公示日に入り、特にテコ入れした選挙区。また東北では、秋田選挙区を除いて自民党は選挙区で勝つことができなかった。北海道選挙区でも目標としていた2名当選は果たせなかった。

同じ与党でも想定以上の成果を上げたのが公明党だ。目標とした「7選挙区での当選と比例区での6議席」を1議席上回る14議席を獲得した。とくに埼玉選挙区と兵庫選挙区が危ぶまれていたが、午後10時前に埼玉選挙区の西田実仁氏の当選が報じられると、山口那津男代表の顔が一気に明るくなった。

一方で改選45議席を32議席に大きく減らした民進党だが、岡田克也代表の表情に悲壮感はなかった。いや、むしろ笑顔をみせることすらあった。

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