「野党大敗」でも岡田代表の表情が明るいワケ

民進党は善戦した?

大阪選挙区で4議席目を獲得したのはおおさか維新の会の高木佳保里氏で、得票したのは66万9719票。一方で次点の共産党の渡部結氏は45万4502票を獲得し、民進党の尾立源幸氏の獲得票数は34万7753票。もし統一候補であれば80万2255票となり、4議席目を取れた計算になる。

また兵庫選挙区では3議席目のおおさか維新の会の片山大介氏の獲得票数は53万1165票。民進党の水岡俊一氏の42万0068票、共産党の金田峰生氏の22万8811票を併せると64万8879票になり、当選ラインを上回る。選挙協力のあり方に課題を残したと言える。

社民党の当選者は1人だけ

主要政党の影に隠れ、消滅の一歩手前なのが社民党だ。比例区で福島みずほ氏ひとりが当選したものの、かつての野党第一党の面影はどこにもない。また日本のこころを大切にする党や新党改革なども、議席を得ることはできなかった。

議員数4名の社民党と議員数3名の日本のこころは、それぞれ前回の参院選と衆院選で全得票数の2%以上を獲得したため、社民党は2019年の参院選まで、日本のこころは次回の衆院選までしか、政党助成金を受け取ることができない。

その一方で、議席数を確保してなんとか政党助成金受給資格を得られそうなのが、生活の党と山本太郎となかまたちだ。生活の党は当選が有力視されていた岩手選挙区の主濱了氏が家庭の都合で政界引退し、比例区の谷亮子氏が公示日に離党した。よって所属議員は小沢一郎氏と山本太郎氏と玉城デニー氏の3名のみとなったが、野党統一候補として、岩手選挙区の木戸口英司氏、新潟選挙区の森ゆうこ氏が当選。2人は小沢氏に近いため、生活の党に合流する可能性がある。

実際に森氏の当選が報じられた時、生活の党の開票センターではどよめきが湧いたといい、いかにその期待が大きいのがわかる。さらに比例区で念願の1議席を獲得して、青木愛氏が当選している。これは“日本版オリーブの木構想”を提唱した小沢氏が、それが実現しなくてもあきらめず、共産党の街宣車に乗ってまで比例区で生活の党への投票を呼び掛けた、その成果といえるだろう。

参院が新しい構成となった国会だが、8月1日に臨時国会が召集される予定だ。これから秋の政局に向けて、さらに年末と噂される解散総選挙に向けて、与党がどのような動きを見せるのか。野党がどのように反撃をするのか。主たるプレイヤーたちはまだ死んではいない。

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