思考のスピードが速い人は「型」で考えている

思いつきで「もぐら叩き」するのは時間のロス

思考のスピードが速い人は、どのように考えているのでしょうか?(写真 :kou / PIXTA)
思考のスピードが速いと、「頭のいい人」として評価されることが多いものです。では思考の速い人と遅い人とでは、何が違うのでしょうか。
日本IBMのシニア・プロジェクト・マネジャーとして、数百人のメンバーを抱える木部智之氏は、頭がいい人は、「フレームワーク」(型)を使って考えている、と話します。『仕事が速い人は「見えないところ」で何をしているのか?』(KADOKAWA)の著者であり、自他共に認める“スピード狂”である木部氏に、思考力を加速させる方法について聞きました。

あらゆるスピードアップの技術のなかで、最もできていない人が多く、それゆえに差がつくのが、「思考」のプロセスだと私は考えています。

「思考」といっても仕事で使う頭の使い方は、学生時代の勉強とは違います。学生時代は暗記中心の勉強で、数学や物理であっても、暗記した公式を使って正解を導き出すことがゴールでした。しかし、ビジネスには正しい答えはありません。複雑で雑多な状況を最速で整理し、最適解を出すことが求められるのです。

思考のスピードが速い人は「ズル」をしている

思考のスピードが速い人はどのように考えているのか。まず、絶対にゼロからは考えていません。「型」すなわちフレームワークを使って、いい意味で「ズル」をしています。

反対に、思考が遅い人は、その思考の「型」を知らないので、思いつきでもぐら叩きのように考え、時間がかかる上に考慮モレが多く発生します。

型にはめる、すなわちフレームワークを使うと、どの範囲で何を考えないといけないかの枠組みが決まります。思考する枠組みが決まるため考慮モレがなく、その枠以外のことを考えなくていいのでムダがありません。

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